たった7日間で恋人になる方法

『つまりバーチャルだろうと、現実だろうと、これから先、俺以外の男に、触れて欲しくない…ってことだよ、萌』

そのセリフは明らかに拓真君の嫉妬心から出た言葉で、異性として自分に向けられた特別な感情。

小さく響く胸の鼓動が、急速に早まっていく。

『でも、だって、私達まだ一週間しか…』


”人を好きになるのに、時間は関係ないでしょ?”


美園の言葉が、脳裏に浮かぶ。

今日の昼間、まだ拓真君がゲイだと信じていた自分。

美園に指摘され、例えそう(同性愛者)だとしても、拓真君を好きだって気持ちを自覚したんだ。

考えたら、何の問題もなくなった今、相手も自分に好意を寄せてくれているならば、そう難しいことは無い。

ただ自分の素直な感情に任せて、相手の気持ちに答えれば良いだけ。

なのに…私は、何を躊躇ってるの?

『…萌?』

急に黙ってしまった私に、拓真君の声が耳に届く。
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