トラウマの恋
しばらくして実家を出て
一人暮らしを始めた。
全て心機一転しようと決めたから。
両親は急に何故?という感じだったけど
そろそろ自立しなきゃというわたしを
無理には引き止めなかった。
それから圭斗くんには会ってない。
美容室も変えた。
しばらくして彼を見かけ、
その時に納得した。
隣に綺麗な女性を連れていたのだ。
すごく楽しそうに笑う彼女と
それに微笑み返す彼。
だからか、、
わたしじゃないよね、
自分が弱ってる時に手を差し伸べたわたしに
ちょっといいかなって
思っただけだったんだ。
いや、もしかしたらこれも
お礼のつもりだった?
いやいや、さすがにそれはないか。
もう考えるのはやめよう。
もう全部忘れる。