トラウマの恋


「茅菜、一つ約束しよっか。
お互い、言葉足らずなところあったじゃん。
結果的に俺は茅菜を傷つけてしまったし
これからはそれ以上に幸せにするから
だからさ、
俺も何かあったら直接茅菜に聞くから
茅菜も不安になったら俺に聞いて。
あの同期頼んのもう禁止な。」

「分かった。」

と言ったら圭斗くんが両手を広げて
「はい、じゃあおいで。」

と抱きしめてくれた。





久しぶりに圭斗くんに抱かれて
全身が彼を求めていたのが分かった。

起きたら彼は居なかった。

少し焦ったけれど、
体に残る倦怠感と至る所の跡が
彼との夜は本当だったと言ってる。

置き手紙に

“おはよう、仕事行ってくる。
鍵はポスト。
ブロック、着拒解除しといて。
あとで連絡する。
今日はゆっくりすること。”

と、書かれていた。

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