トラウマの恋
「美容師さんなんですね。
ここ有名ですよね、
私も気になってちょうど
来週予約を入れたところなんです。」
これは本当の話。
口コミや、お店の雰囲気、
ホームページに載っている
スタイルもいい感じだったので
予約を入れたところだった。
「お客様でしたか。
それはありがとうございます。
お待ちしております。」
と言いながら紙袋を一つ
私に手渡して、
「それではまた。」
と去って行った。
自宅に着き、紙袋を開けると
そこには有名ブランドの
タオルハンカチが入っていた。
そこまでして頂かなくても、
と思ったが彼の優しさを
有り難く頂くことにした。
気になって美容室のHPを見ると
確かに彼の顔写真が掲載されている。
お店に行ったら
きちんとお礼を言おうと決めた。