みだらな天使
「んー…あ、もう朝ぁ…?」
「ふふ、おはよ。」
ようやく眠りから覚めた朔。
…ううん、きっと朔が眠ったのは朝方だね。
私がちゃんと眠れているか、朔は起きて様子を見てくれていただろうから。
「奏〜おはようのチュー…」
まだ半分夢の世界なのか、目を閉じたままつぶやくようにそう言った朔。
そんな朔の鼻の頭にチュッとキスをした。
「だーめ。ちゃんとココにしてくれないと」
依然として目を閉じたまま、指で唇をちょんと指す朔。
「もう…」
言われるがまま、唇にキスをする。
その瞬間、ぐるっと形成逆転し…
一瞬で、朔が私に覆い被さるカタチになった。