みだらな天使
「ちょっと朔……んっ…」
朝っぱらから甘い吐息が漏れる。
爽やかな朝には似つかわしくない、濃厚なキス。
舌と舌が絡まり合い、朝からこんなのダメだと思いながらも、私の舌はソレを離そうとはしなくて…
心の奥の方では、もっともっとって、朔のキスを求めている。
「んっ……はぁっ…」
ようやくキスから解放されると、何も考えられないほど頭がボーっとしていた。
そんな私を見て、朔は満足そうに微笑む。
「…エロい顔。」
さっきまでの無防備に眠る朔とはまるで別人のよう。
でもそんな朔は再び私に軽くキスをすると、真面目な表情をして言った。
「さ、行こっか。」