みだらな天使
そんな疑問を抱くようになった、ある日のことだった。





朔が仕事のお休みの日で、二人でまったりと過ごしていた時。





ーーーピンポーン…




インターホンが鳴り響き、朔の機嫌が悪くなる。




「誰だよ〜ったく。俺と奏のジャマするヤツは…」




ブツブツと文句を言いながらモニターを見た朔の表情が…





一変した。






「…朔?」




「……なんで親父が…」






え…?



お父さん!?






朔から両親の話を聞かないなぁと思っていた時に、タイムリーな訪問。





しかし朔の表情を見る限り、それは歓迎するような雰囲気では決してなさそうで。





眉間にしわを寄せながらモニターを見つめる朔の横顔は、見た事のない表情で困惑した。




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