みだらな天使
寒空の下、行くあてもなく歩く。





私には、家がない。





だから、泊めてくれる男の家に転がり込んで生活をしていたのだ。




本気になられたら、その男とは二度と会わない。



また新しい男を探して、街を歩く。







あの日、母に捨てられてから私はこの生活を2年間続けている。





さて、今夜からの住処を探さないと。




そう思った時だった。









「…待てよ!」

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