みだらな天使
朔の唇が、だんだんと下に移動してくる。




首筋から鎖骨。




それだけで全身に痺れるような感覚が走る。




そんな私のブラのホックをパチンと外され、胸が締め付けから解放される。





そして、露わになった胸を手や唇で刺激される度に、甘い声が漏れる。





こんな感覚、初めて。





今まで何度となく男たちと寝てきたのに、こんなに気持ちいいことはなかった。




むしろ、苦痛しか感じなかった。





だけど、好きな人に触れられるのって、こんなに心が満たされるものなんだ。





だから、こんなにも感じるんだ…




「…あっ……ん…」





朔の繰り返される愛撫に甘い声を上げながら、そんなことを思っていた。



< 66 / 147 >

この作品をシェア

pagetop