みだらな天使
繋がりあう手と手。



指を絡めあい、ギュッと握りしめる。




快楽の渦に飲み込まれ、いつの間にか涙が溢れていた。





「そんな目で見つめないでくれない?余計煽られるんだけど…」




そう言って、困ったように笑った朔は、私の敏感なところを刺激する。




「あっ……」




声を押し殺そうとするも、無意識に出てしまう。





「もっとその可愛い声聞かせて。やっと奏を俺のものにできるんだから…」





耳元で妖艶に囁かれたかと思ったら、朔が私の中に入ってきて…





二人が一つに繋がった瞬間、生まれて初めて“幸せ”というものを感じた。






薄れゆく意識の中、手を伸ばし朔の頬に触れると…





それはとても優しい微笑みで、私の唇にキスを落とした。





そして…







「奏…好きだ」





初めて朔から聞いた“好き”という言葉とともに…






私は意識を手放した。



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