みだらな天使
テストが終わり、一度家に帰った。




まだ待ち合わせにはだいぶ早いけれど、ワンピースに着替えて、ブーツを履いて…




駅前のカフェで朔を待っていようかなと思い、早めに家を出た。






20分後。




駅に到着し、カフェまで歩く。




その途中、小さな子どもが噴水の前に一人で立っていた。





もしかして…迷子?




特に泣きそうな様子はないけど。





遠巻きにその子どもを見ていたら、目が合ってしまった。





すると…





「おねーちゃん、もしかしてまいご?」




「え…?」





クリクリした目で私を見つめる男の子。




私が迷子だと思われてるの?




勘弁してよ。





…なんて思いながらも、そんなこと子どもに言えないし。





「私は待ち合わせしてるから。」




…と、子ども相手に真面目に答えてる私。



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