短編集 【ストーカー】


――――――― 


?「梅木課長、お先に失礼します。」


梅木「おお。お疲れ様。」



陰口社員A「またこんな忙しい時にご立派に定時退社だよ。」


陰口社員B「良いご身分ですよね。その分俺らの負担が大きくなるっていうのに。」


梅木「おーいそこのお前ら。
口じゃなくて手を動かせ。」


陰口社員A「梅木課長、なんで立川さんばっかりそんな贔屓するんですか?」


陰口社員B「仕事出来るかもしれないけど、あんな残業も休出もしない人なんて正直足手まといなんですけど?」


梅木「そんなに不満があるなら本人に直接言うか?」


陰口社員A「いや・・さすがにそれは・・。」


陰口社員B「怖すぎですよ。
なんか人殺しみたいな目してるし。」


梅木「あいつはな、昔はバリバリ仕事して、うちで一番仕事が出来る男だったんだよ。

でもある時から、給料10%カットを受け入れて総合職から一般職に職群転換した。

だからあいつには事務処理しかやらせないし、給料だってお前らより低いんだぞ?」


陰口社員A「給料カットされてまでも一般職に格下げしたって・・。だからいつもあんな貧乏臭いヨレヨレのスーツ着てるのか。」


陰口社員B「なんでそんな事したんですか?」


梅木「・・・・・子育ての為だよ。」





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