短編集 【ストーカー】
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?「ただいま。」
ユウナ「お帰りなさいお父さん。」
父「すぐに夕飯の支度するから。」
ユウナ「お味噌汁は作ったよ。」
父「・・・ありがとう。凄いな、いつの間に作れるようになったんだ?」
ユウナ「この前家庭科の授業で習ったから。美味しくなかったらごめんね。」
父「そうか。はいこれ。」
ユウナ「あ、これ駅前のパンケーキ屋さんのだ!買ってきの?」
父「仏壇にお供えしておいて。」
ユウナ「・・・なーんだお母さんに買ってきたのね。今日はなんの記念日だっけ?
結婚記念日は先月だったし、
誕生日はまだ先だし・・。」
父「今日はお母さんと初めてデートした日。」
ユウナ「凄い・・。
そんな日まで覚えてるんだ・・。」
父「ユウナ。今日学校の先生から連絡あったぞ。」
ユウナ「げっ!なんて?」
父「・・・?高校の第一志望校の話だったけど・・なんだ?何かやましいことでもあったのか?」
ユウナ「別に・・何も無いよ。」
父「そうか。」