短編集 【ストーカー】
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メグ「アハハハハ!やっぱりユウナはお姉ちゃんの子だね。」
ユウナ「・・?メグ叔母さんどういうこと?お父さんもなぜだか颯くんに対してすっごい優しかったし。」
メグ「だって、どんなイケイケの婚約者を連れてくると思ったら、お義兄さんそっくりな子なんだもん。」
ユウナ「えー?颯くんはお父さんとは全然違うよ。優しすぎて、気が弱くて、人一倍臆病で。」
メグ「うんうん。そんな感じの子だったね。」
ユウナ「でも良かったぁ。颯くんも最後の方はお父さんに慣れて緊張も解けてたみたいだし。」
メグ「あらそれは何よりね。」
ユウナ「颯くん・・お父さんがいないんだ。」
メグ「え・・。」
ユウナ「颯くんが生まれてすぐにご両親が離婚して、ずっとお母さんと2人で暮らしてきたの。
だからずっと“お父さん”が欲しいって思ってたんだって。」
メグ「そうだったんだ・・。」
ユウナ「それでね、颯くん帰りがけにお父さんに向かって
<“親父”って呼んで良いですか?>
って聞くからさすがにそれは焦っちゃった(>_<)」
メグ「・・お義兄さんはなんて?」
ユウナ「いいですよって!無事に結婚も認めてくれたしホント~~に良かった!」
メグ「結婚式が今から楽しみね!」