心と体の距離


「飲み過ぎたあー。
眠いよー、足痛いよー。」

フラフラして
笠原に支えてもらいながら歩く。

「お前さ、今日飲みすぎ。
しょうがねぇな、俺んちで寝てく?」

こいつに下心はない。
本当にわたしを連れて帰るのが面倒なのだ。
それなら自分の家の方が近いから
その方が楽だってこと。

だからこんな展開初めてじゃない。
普通にシャワーを借りて部屋着を借りて
寝て帰る、それだけ。


「そーするー。」

わたしの返事を聞いて、
やれやれと連れて帰ってくれる。

「ほら、これ貸してやるから
先シャワー浴びてこいよ。」


と部屋着を手渡されるけど
動きたくない。

やばい、今日は飲み過ぎた。

「ごめん、もう寝る。」

そのままソファに寝てしまった。
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