心と体の距離
やっばい、化粧落とさずに寝ちゃった。
スーツもシワになる。
と、目を覚ましてハッとする。
化粧は落とされてるし
何だったら裸だし、
それに何故かこいつの横でベッドで寝ている。
「何?これ、どういうこと?」
記憶を辿る。
いや、思い出せない。
だけど体は覚えてる。
昨日こいつとわたし寝ちゃったんだ。
意外と冷静な自分に驚くけど、
ちょっとずつ記憶が復活していく。
ん?
ソファで寝てたら、
「おい、小原。
スーツシワになるぞー、
化粧も落とさんと。」
笠原の声がして
ちょっと目を開けたっけ?
そのあとは、、
化粧を落としてくれて、
自分でスーツを脱いで、
笠原の服を着た記憶はある
そこから、
「笠原ー、お水飲みたいー。」
と駄々をこねて
笠原が飲ませてと更にワガママ。
「お前ほんと飲みすぎ。
この酔っ払いめ。」
と言いながらも口移しで飲ましてくれて、
「もっとー。もっとして。」
そこから始まった。
久しぶりで気持ち良すぎて止められなかった。
「…あっ!あぁ!かさ、はらっ!」
「名前で呼んでみ?」
「…陽、佑!あぁ!んあぁ!」
「気持ちいい?」
「意地悪、しない、で。」
思い出してそのままベッドに突っ伏した。
やばい!わたしからじゃん!
やばいやばいやばい!ほんと最低すぎる!