心と体の距離

今日は金曜日。
珍しく笠原からのお誘いはない。

丁度亜未から飲みの誘いがあったので、
ま、いっか。と飲みに行く。




「瑠璃ー!こっちー!」

って呼ばれると合コン…。

「ちょっと聞いてないよ!」

「言ってないよね、
言ったら瑠璃来ないじゃん♪」

悪びれる様子もなく、しれっと言う亜未。


大して興味のない話を聞く。

「瑠璃ちゃん、だったよね?
疲れた?大丈夫?」

声をかけてくれたのは小宮さん?だったかな。

「こういうところ苦手で、」

「そんな感じするよね、
帰る?一緒に抜けたげよっか?」

きっと表情が怪しい…って出てたんだろう。

小宮さんは笑いながら
「素直な反応だね!
大丈夫だよ!俺も帰りたいんだ。」


そう言って
「じゃあ俺たちお先に抜けるね!」

ヒューと言う声を後ろに
連れ出してくれた。

「ありがとうございます!
ほんと助かりました。」

「いえいえ、
また、良かったら一緒に飲もう!
俺気に入っちゃった!」

と連絡先を交換しようと言ってくれた。


交換して少し話して
じゃあまた、と帰った。

わたしも家に帰って
ソファについて一息ついた時

ピンポーン

何?こんな時間に?誰?

モニターを見ると笠原。
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