一緒の
それを見かねた両親が、ある日突然
「この問題集をしてみない?」とドリルのようなものを渡された。

私は、特に何も考えずそれを受け取りやってみた。
案外楽しく、すぐに1冊を解き終わりもう1冊欲しいと両親にねだった。

すると母と
「これするの好き?」


「すき!」


「これを練習したら電車に乗って小学校に通えるんだけど、してみる??」


「ひとりでのるの?」

「うん。そうだよ?あ、あとねセーラー服っていう制服がきれるかな、そしたらみくちゃんの大好きなお洋服に名札をつけることは無いから穴があかないよ!」

「!!?ほんとに!それなら、わたしこれれんしゅうする!」



徒歩15分圏内に市立の小学校があり、そこの小学生が私服に名札の針をさし服が破れているのがとても好きではなかった私は「お受験」をすることになった。
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