輝きに満ちた世界で
「あなたの同年代からの支持は圧倒的なの。
紫ちゃんもSEIRAちゃんもスケジュールいいみたいだし、結城君も出るみたい。
知ってる?
紫ちゃんとSEIRAちゃんとあなたは世間では女性モデル御三家って言われてるらしいよ。
その中で小町だけが出ないと、人気は落ちるだろうね、しかも支持層からの。
あなたの目指す“頂点”からは遠のくのは確実。」
祐子さんは私をつらつらと言葉を並べ、私を責めるように話す。
“頂点”から遠のくのはお断り。
「わかりました。
でも英小夜が小町であることは知られたくないんです。」
「まあ、頑張って。
控え室は用意されてるらしいから。」
私はその言葉にため息をつかずにはいれなかった。