輝きに満ちた世界で
制服をしまって前髪を上げ、髪を結び直し眼鏡を今日イベントで使う予定のものに変えてから出た。
幸い、人はいなくて私は素早く校舎を出た。
伝えられていた場所に向かって歩く。
バス停で待っていると白いワゴン車が停る。
窓から祐子さんが顔を出した。
「お待たせ。」
「お手数おかけします。」
私はそう言って車に乗り込んだ。
そこには姉ちゃん、星羅さんとマネージャー、他に一緒にイベントに出る土屋翔さん、森本陸さんがいた。
「今日はよろしくお願いします。」
私は全員に頭を下げた。
「小町ちゃん、座って。
出発するよ。」
「あ、はい!」
運転席にいた土屋さんのマネージャーさんに言われて私は空いている席に座った。