輝きに満ちた世界で
スタートの時間ぴったり。
私たちのマイクにスイッチが入った。
委員から合図があり、森本さんがゴホンと咳ばらいをする。
その音に会場全体が静まるのがわかる。
「長月高校の皆さん、文化祭楽しんでますか?」
慣れているようにも感じられる森本さんの声に客席から歓声が上がる。
「今日は私たちのために集まって下さりありがとうございます!」
「最高のイベントにするぞ!」
SEIRAさんと土屋さん呼びかけると会場はさらなる盛り上がりを見せた。
「楽しむ準備は出来てますか!」
姉ちゃんのテンション高めな声が会場に響く。
「30分という短い時間ですが、私たちと一緒に安全にルールを守って、思いきり楽しんでください!」
「俺たちの姿、目に焼き付けて帰れよ!
じゃあ行くぞ!」
私が一息で言い切った後、結城がそう締めくくる。