輝きに満ちた世界で
「順番は年上から始めようと思いまーす。」
土屋さん腕まくりをしながらダーツの矢を三本持つ。
割と手早く投げられた三本の矢、私は外の数字などを見て計算する。
「えっと...「34。」
森本さんの言葉を遮って計算した言葉を発すると“おー”という声があがる。
「小町ちゃん早っ...」
矢を抜いた土屋さんが振り返る。
「まあまあ、進めてください。」
私は右手で先を促す。
次はSEIRAさん。予想通り、あまり得意ではなかったようだった。
「21ってとこ?」
私が言う前に隣から声がした。
チラッと視界に写った結城の得意げな顔に思わず舌打ちする。
「だーれーでーすーかー?
舌打ちしたのはー?」
順番のために立ち上がった姉ちゃんに右頬をぐりぐりと指で押す。
「痛いです。」
私の言葉にまた会場に笑いが起きる。