輝きに満ちた世界で
「では、残念ですがまもなく終わりのお時間が迫ってまいりました。
最後に私たちからプレゼントです。」
私の合図で出してきたのはかご。
その中には私たちのサインボールが30個ずつ入っている。
これは一昨日呼び出されて急遽書いたものだ。
サインなんていつから書いてないか。
久しぶりな上に球体で凄く書くのに苦戦した。
ここから客席が70メートルぐらい続く。
どの辺まで届くか定かではないが、届くだろう。
「じゃあ、投げまーす!
せーのっ」
結城の合図で私は遠くの方へ投げる。
男性陣が投げたボールは遠くへ飛んでいく。
私のボールも後ろの方へ飛んで行った。
SEIRAさんと姉ちゃんのボールはあまり遠くへは飛ばずに手前の方で落ちた。
姉ちゃんは意外にも運動音痴。
SEIRAさんはきっともっと投げられるだろうが、キャラを守って投げない。