輝きに満ちた世界で


こっちがボールを投げ、ボールが落ちた辺りで歓声があがる、というのが5分ほど続いた。



「以上でEAGLE所属モデルによる、特別トークイベを終了します!

短い時間でしたが、お集まりいただきありがとうございました!」



土屋さんの言葉でイベントは終了、私たちは頭を下げて舞台裏へと戻る。



会場から人が出る前に急ぎ足で控え室に戻った。



「やっば!クラスのシフト!」



ふと、今朝のやり取りを思い出して控え室となっている教室の時計は12時45分。
私はその時間を見て飛び上がる。



「え、何時から?」



「13時から。」



2人が時計を見上げ、“あー”と言うような顔をする。



「メイク落として着替えだけして行きな。」



13時からだから50分には裏に入って着替えたい。



「あー、こんなことならシフト変えてなくて良かったわ。」



今更ながらに後悔しはじめる。

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