輝きに満ちた世界で


でもずっと文句ばかりい言っている場合ではなくて、私は急いでシートでメイクを落としていく。



用意されたゴミ袋にぽい、と入れて私は制服に着替えた。

髪型もそのまま、メガネだけかけ直して荷物を持って2人に挨拶をする。



控え室から顔を出して人がいないことを確認して教室へ向けて走り出す。



教室に着いたのは52分。
急いで裏で着替えを始めた。



身長的に一番大きなサイズ。



ドアが動いた音がして振り返るとそこにはニコニコの姫華がいた。



その手にはさっき私が投げたピンクのボール。



「まさか、取れるとは思ってなかった。」



嬉しそうな姫華を見て私は思わず笑う。



「姫華、エプロンの紐変じゃない?」



後ろで結んだ紐を姫華に見てもらう。



「変じゃないけどぶかぶかだね。流石モデルさん。」



そう言いながら彼女は1番小さいサイズの衣装を取り出していた。

< 139 / 252 >

この作品をシェア

pagetop