輝きに満ちた世界で
「で、結局ダメだったってわけ?」
目の前に座る姉ちゃんがそう言った。
文化祭から一週間が経って、今はファンミーティングを開催することになった6人とそのマネージャーさん、あと社長との話し合いが行われている。
握手会などなる可能性を考えて、場所には目星を付けていたらしく詳細はすぐに決まった。
「もう、高校の間は隠し通すつもりだったんだけどな...」
「何度も言ったじゃない、どこかで絶対にバレるって。」
項垂れた私を祐子さんが憐れむように見る。
「学校での陰気な私が知られたら絶対に校内の人からは人気落ちるじゃない。」
「別にいいじゃん。それ如きで離れる奴はファンじゃない。
それに減った分また違うところで増やせば問題ない。」
土屋さんが私を慰めるように言った。