輝きに満ちた世界で
「は、計算でムキになった罰だろ。」
「あんたは黙ってなさい。」
結城が私を鼻で笑うと隣にいた星羅さんが結城の頭を小突く。
「あ、それでさ。
このプログラムのゲームの内容って決まってます?」
森本さんが配られていた資料を見て言う。
「あー、候補は上がってるけどまだ確定はしてない。
他に質問は?」
社長が私たちを仕事モードに切り替えた。
「ないようなら、衣装などは追って報告することになるんで、把握お願いします。
では、解散。」
その合図で私たちは会議室を出た。
祐子さんは仕事があるらしく、私は姉ちゃんと家を目指す。
ホワイトボードと手元の資料にに書かれた“ファンミーティング”の文字にまた憂鬱なため息がこぼれる。
はっきり言ってまだファンへの対応がわからない。
今から既に不安だし気後れする。