輝きに満ちた世界で


リハを翌日に控えた日、私は筋トレの後、ウォーキングの練習をしていた。



「あっ!」



体重を外側にかけすぎたせきで私は鏡の前で倒れた。



すぐにリハビリ科の先生が飛んでくる。



「小夜ちゃん、今日はおしまい。」



先生に支えられながら車椅子に乗る。



車椅子を先生に押してもらいながらシャワールームを目指す。



「でも、小夜ちゃん。
なんでそんなに頑張るの?」



向かう途中に先生がそう聞いてきた。



「Christmas Collectionは国内最大のコレクションですし...」



「でも、毎年あるじゃない。」



確かにそうだ。でもそれだけじゃない。



「私、他のモデルに宣戦布告したんです。
だから私は諦めたくないんです。



中途半端は許されないから。



だから、諦めません。」



私はそうキッパリと言い切った。

< 166 / 252 >

この作品をシェア

pagetop