輝きに満ちた世界で
リハを翌日に控えた日、私は筋トレの後、ウォーキングの練習をしていた。
「あっ!」
体重を外側にかけすぎたせきで私は鏡の前で倒れた。
すぐにリハビリ科の先生が飛んでくる。
「小夜ちゃん、今日はおしまい。」
先生に支えられながら車椅子に乗る。
車椅子を先生に押してもらいながらシャワールームを目指す。
「でも、小夜ちゃん。
なんでそんなに頑張るの?」
向かう途中に先生がそう聞いてきた。
「Christmas Collectionは国内最大のコレクションですし...」
「でも、毎年あるじゃない。」
確かにそうだ。でもそれだけじゃない。
「私、他のモデルに宣戦布告したんです。
だから私は諦めたくないんです。
中途半端は許されないから。
だから、諦めません。」
私はそうキッパリと言い切った。