輝きに満ちた世界で
「本当はね、こんなやつなんだよ。
ああやってひっついてくる女子たちも面倒くさいだけ。
迷惑としか思ってないし。
どう?嫌いになった?」
「大丈夫よ、元々あんたのことなんか好きじゃないから。
それに私は。
愛とか恋とか、信じないから。」
結城の目の奥で何かが動いた気がした。
「へぇ、なんでよ。
今まで出会った女はみんな少し笑ってればすぐ落ちたのに。
…あんたは違うんだ。」
「そこらへんの人達と同じにしないで。」
私は再度強くその目を睨む。
「なら、俺はお前を落とす。」
そう言って私のメガネを取る。
「おい!」
私は手を伸ばして取ろうとするが身長差で取れない。
「あんた身長いくつ?」
「167。」
私は女子の中では高い方。
姉ちゃんは170センチある。
「あはは、俺の方が15センチ高い。」