輝きに満ちた世界で
「どうする?どっちからヤる?」
男たちがニヤニヤしながら話し合いを始めた。
10秒ほどすると男全員が目を離した瞬間があった。
今だ!
私はばっと起き上がり左脚で蹴飛ばした。
ラッキーなことにドミノ倒しに倒れた。
その隙に私は奏の手の紐を外した。
奏はもたもたと私の口元のタオルと手の紐を外す。
「何してるの!早く逃げて!」
ぼけっとしてる奏に怒鳴る。
「なんで、私を置いてかないの?」
奏が涙ながらに聞いてきた。
「私ならここをやり抜ける。
だから早く行って誰か呼んできて。」
私はそう言って奏を入ったのと反対側のドアから送り出した。
足元に置いてある鉄の棒を拾った。