輝きに満ちた世界で
あれから男たちに裏を取られないようにしながら構えていた。
近付こうとしたらすぐに棒を振る。
どれぐらい時間が経っただろう、きっと30分ぐらい経ったはず。
そろそろ来てもおかしくない。
「小町ちゃん〜、なんでそんなに強情なの?」
「私は大切な人たちの元へ戻らなきゃいけない。
短期間でここまで押し上げてくれたこと、ずっと疎かにしていたこと、私なんかを応援してくれること。
ありがとう と ゴメンね
そして
大好き
を伝えなきゃいけないから。」
私はそう言った。
神経を張りすぎたのか、右脚の限界が来たのか、理由はわからない。
息が上がり始めている。
早く来て...
なんで、こんな時にもあんたの顔を思い浮かべちゃうのよ...
結城...
知ってる。
この感情の名前。
誰よりも今、会いたい人。
早く。
迎えにきて。