輝きに満ちた世界で
バァン!
大きな音とともにドアが開かれた。
そこに立っていたのは1番会いたい人...
やっと、来てくれた...
「やべっ」
男たちはそう言って逃げていく。
奏がちゃんと伝えてくれたんだ...
「結城...っ!」
私は体から力が抜けて結城にすがりつく。
「待たせたな。」
「もう、遅いよ...ダメかと思った。」
私は自分から結城に抱きつく。
「戻ろう、EAGLEのみんなが待ってる。」
そう言って結城は私を抱き上げた。
もう反抗する気にもならず、ただその揺れに身を任せていた。
車の通れる道に着くと、そこには1台車が止まっていた。
「小町ちゃん、無事でよかった。」
結城のマネージャーさんの岡崎さんが心配そうに私を見る。
応えようとしたけれど声が出なくて私は少し笑って頷いた。
結城に膝枕をしてもらって車に揺られていた。
「なんか、疲れて眠くなっちゃった。」
私は掠れた声でそう言う。
「寝てろ、今日はコレクションだ。
体を休ませとけ。」
「うん、おやすみ...」
私はそう言って目を閉じた。