輝きに満ちた世界で


やがて、私の眠っていた会場の医療室に続々とEAGLEの人たちが集まり始める。



「よかった小夜ちゃん...」



星羅さんが泣きそうになりながら私に抱きつく。

予想以上の力の強さに私が戸惑っていると結城が星羅さんを剥がしてくれた。



「もう、八木ちゃんから小町が運び込まれたって聞いた時にはこっちが倒れるかと思ったわよ。」



社長がたばこを吸いながらため息をつく。
私はその言葉に頭を下げた。



「鷲津さん!」



ノックがされてイベントスタッフと書かれたネームタグをつけた男の人が入ってくる。



鷲津という名字に私は心当たりがない。



「ちょっとトラブルがあって、来てくださいますか?」



男の人がそう言うと社長が立ち上がる。

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