輝きに満ちた世界で
コンコン
真剣な話も終えてみんなで差し入れされたものを食べていた時、ドアがノックされた。
姉ちゃんがドアを開くとそこには俯いた奏がいた。
みんな今回のことを知っているのだろう、険しい顔をする。
「小町ちゃん、話がしたいの。」
蚊の鳴くようなか細い声で奏は話す。
「お前なんかに話な「土屋さん、大丈夫です。」
反対する土屋さんの声を遮って私は言う。
「5分でいい、2人にしてくれない?」
私がそう言うとみんな手に持っていたものを机などに置いて立ち上がろうとする。
私は咄嗟にすぐ横にいた結城の手首を掴んだ。
結城は驚いたように私を見る。
「2人で話したいことがあるの。
時間作ってくれない?」
「...わかった。
準備終わったあとの方がゆっくり話せるよな。」
私はその言葉に頷いて結城の手首を離した。