輝きに満ちた世界で
「ねえ、結城...
さっきの考えないでいいからね。
答えも求めないし、要らない。
だからChristmas Collectionのトリとして、EAGLEの名に恥じないようなランウェイにしよ。」
返答はなかった。
私たちの間の空気がピンと張り詰める。
「ありがと。」
バックヤードに着き、車椅子が止まる。
あと3組で私たちの番だ。
足の痛みを確認してから目を瞑る。
目を開ければ私は英小夜ではなく、モデルの小町。
「どうぞ。」
その言葉で私は目を開く。
差し出された彼の手にそっと自分の左手を乗せた。
「大丈夫、俺が支える。」
「...うん。」
やっぱ、あんたの隣が一番安心出来んだよ。
私はちょっと笑った。