輝きに満ちた世界で
「結城玲奈...この名前に聞き覚えはある?」
ようやく口を開いた星羅さんのその言葉に私は大きく頷いた。
結城玲奈、私の唯一無二の親友だった子。
といってももう何年も前の話。
小さい頃、悩んで、辛い時に出会った子。
すぐに仲良くなったのに、ある時からパタリと会わなくなった。
ずっと私が探している子。
会えなくなった日から一度も会えていない。
今、あの子がどこで何をしているか、気になって仕方がない。
初めて私を理解してくれた、幼心ながらそう思った。
けれどもう何年も会えていない。
だから、中学に上がるときにあの子のことは忘れようとした。
それでも私の心はあの子を求めていて、ふとした時にあの子のことを探している。
姫華もあの子に似ているからどうしても重ねてみてしまう。