輝きに満ちた世界で


私はその女の子に拙い言葉で気持ちを伝えた。



その女の子は小さな手で私の手をギュッ握る。



『私があなたのお友達になる!』



その言葉で私は笑顔になれた。



『私はゆうきれな、あなたは?』



『私ははなぶささよ。』



笑顔のあの子は私にも元気をくれた。



『さよっち!』



この呼び方は今の姫華と一緒。



『よかった、れーちゃんいた...』



私たちが会うのに約束なんていらなかった。



互いに会いたいって思った時に公園に行く。



『れーちゃんは、私が行くといつも公園にいるけど、いっつもここにいるの?』



『ううん、さよっちに会いたいって思った時に来たら、いつもさよっちが来てくれるの。』



私たちは会いたい時にいつも会える、心が通じあってる、そう思った。



その時はずっとずっと、何年も。
いくつになってもここに来れば会えると思っていた。

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