輝きに満ちた世界で


「れーちゃんは唯一の私の理解者だったし、私もれーちゃんのことを理解してたつもりだった。」



私は終わったばかりのコレクションのメイクが崩れ始めているのを感じた。



れーちゃんはある時、私にこう言った。



『明日、絶対来てね?約束だよ!』



これが私とれーちゃんの初めての約束だった。



「でも私はその約束を破ってしまった。」



「うん、知ってる。」



私の発した言葉に結城が小さく頷く。



「その次の日、玲奈は家を出た。
そう英とした約束を果たすために。



けれどその日、玲奈は帰ってこなった。



いつまで待っても帰ってこなった。」



私はその言葉に目を大きく開く。



「警察にも届け出たけど見つからなかった。
見つかったのはそれから3日後だった。





俺らの元に戻ってきた時にはもう、息をしてなかった。」



「え...」



結城の語る意味はわかる。




でもわからない、れーちゃんは死んじゃっていたなんて信じられない。
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