輝きに満ちた世界で


「あ、ヤバい。むっちゃ可愛い...」



「今のもう1回やって!」



2人がまた騒ぎ出すと私は思わず頬がひきつる。



「ダメ。小夜は俺のだから。」



戸惑う私の後ろから手が伸びてきて引き寄せられる。

後ろから抱き締められた私は思わず顔が赤くなる。



「わかってるって。
盗ろうなんて思ってないよ。」



陸さんが顔の前で手を横に振る。



「そういえば小町ちゃんの本名って小夜なんだね、初耳。」



「そう、英小夜。」



しみじみという翔さんに姉ちゃんが頷いた。



「英語の英に小さい夜です。ちょっと分かりづらいですよね。」



私はそう言ってちょっと笑った。

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