輝きに満ちた世界で
メイク室に戻って私は衣装とヘアメイクを変えていた。
「初めて撮影どうだった?」
「緊張はしましたけど思っていたより楽しかったです。」
佐々木さんの質問に私は笑顔で答えた。
「それならよかった!
今回のは買おうかしら!ふふ、楽しみだわ〜。」
そう言いながら楽しそうにさっきのメイクを落としていく。
何か“化けの皮”のようなものが剥がされたような気がした。
シンデレラにかけられた魔法が解ける感じ。
夢のような時間だった。
少しの名残惜しさに私は目を瞑り、されるがままに座っていた。
「落とし終わったし少し肌休めてからまたメイクアップするよ。
今度のが今回のメインなんだから、可愛くしちゃうよ〜」