輝きに満ちた世界で
昔から目立つことも大人数でつるむことも苦手で、ずっと目立たないように生きてきた。
それに比べ、姉の紫月は昔からキラキラしていて妹の私とは似ても似つかない。
ずっと姉ちゃんと自分を比べて劣等感を抱いていた。
ただそれでも私を認めてくれる姉ちゃんを嫌いになることは私にはできなかったし、むしろ大好きだった。
憧れの存在である姉がスカウトされ、モデルとしてデビューすることは嬉しかった。
私の誇りである姉が多くの人に知ってもらえる、それが喜びでしかなかった。
それと同時にその姉の邪魔をすることは絶対にあってはいけないと思った。
雰囲気が似てないとはいえ、所詮私たちは姉妹。
昔から似ていると言われ続けた。
姉の道を塞ぐことは絶対にしないため、少しでもとメガネでカモフラージュしている。