輝きに満ちた世界で
私と姉ちゃんは光と影のような存在だった。
キラキラした姉ちゃんと対比される私は影として生きてきた。
最初のうちは憧れもあった。
だから姉ちゃんみたいになるための努力をした。
でもいつの日からか憧れはなくなって姉ちゃんの影として適当に生きてきたんだ。
それからは姉ちゃんの他にも周りのみんなはどんどんキラキラと輝くようになって私は益々影となった。
そのことに危機感は抱いていたけど、怖くて不安で結局何も出来ない意気地無しな私。
踏み出してしまえば簡単なのに
でもその1歩がとてつもなく怖かった。
本当に諦めたのはいつだか、自分でもわからない。
けど少しだけ希望があるんじゃないかと期待してる自分がいるのも事実だった。