輝きに満ちた世界で
私はアシスタントさんについてスタジオに行った。
ピンクの背景にバルーンがたくさん用意されていた。
その近くの所で奏さんがカメラマンさんと話していた。笑顔で話す姿を見ていた。
「いいひとっぽい?」
私は小さく呟いた。
「あ、小町ちゃん!」
昨日行った撮影でお世話になったカメラマンさんが私を手招きする。
「奏さん、今日はよろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
私たちは互いに頭をさげた。
「じゃあ、始めるよ。2人とも近付いて。」
私たちはそう言われて背景の前に立つ。
お互い向き合うようにくっついた。
「うん、いいねいいねー。」
頷きながらシャッターを切り続けるカメラマンさん。