輝きに満ちた世界で
「奏ちゃんお疲れ。
次、小町ちゃんやるよ〜」
「あ、はい!」
私はそう呼ばれて急いでカメラの前に立った。
1つ息を吐いて私はスイッチを切り換える。
パシャ、とシャッターが鳴り始めると私はポーズを色々とる。
カメラマンさんの言う言葉なんか聞こえない。
ただカメラのレンズの向こうにいる“相手”に笑いかけるだけ。
「はい、終わり。」
そんな声が耳に届いた。
私はカメラマンさんに頭を下げた。
「今日はこれで終わりだよ。
お疲れ様でした。」
「小町さん凄いですね!」
キラキラされた顔でそう言う奏さん。
「あの、今更なんですけど私の方が年下だしタメ口で大丈夫ですよ?」
「えー、じゃあ小町ちゃんもね?」
私たちは雑談をしながら控え室に戻った。