輝きに満ちた世界で


あれから奏と仲良くなって撮影がかぶる度に撮影終わりに出かけるようになった。



モデルをするようになってから初めてできた友達だった。



私とは違うふわふわした可愛さ。

彼女が“愛したいモデルNo.1”なのも納得せざるを得ない。



奏の撮影を見ているとたくさん学べることがあった。



私が撮影の度に書いているノートは奏から学んだことで埋まっていった。

私がいつか“可愛い”を求められた時には奏を真似ることになるだろう。



そうすれば“可愛い”をこなせる...と思うと私が奏を踏み台にしようとしているのに気付いて自己嫌悪に陥る。



それでも奏を信用して仕事仲間として、友達としてそばにいた。

< 76 / 252 >

この作品をシェア

pagetop