輝きに満ちた世界で
その頃から奏は毎号数ページの個人コーナーを持つようになって私の行くMake Youの撮影にはいつもいる。
専属モデルの姉ちゃんは毎号出る訳ではなく、出る度に大きなコーナーを任される。
それに対してレギュラーモデルの私は毎号少しずつ出る形になっていて、私は毎回撮影に出向いていた。
その日、奏が私に向かって厳しい口調で言い放つ。
「小町〜、飲み物買ってきなさいよ、」
私は黙って立ち上がり、控え室を出て少しした所にある自販で奏かいつも飲んでいたいちごみるくを買って戻った。
そんなことが続くからか他の出る達も私をコキ使うようになった。
その頃から私は他のモデルと話すことがなくなった。
ある時からはパシリはイジメへと変化して行った。
私が買ってきた飲み物が気に食わないと私にかけられたりパンの時には踏み潰したパンに私の顔を押しつけられた。
時には殴られ、蹴られ、私の精神ばぐちゃぐちゃになっていった。