輝きに満ちた世界で
次気付いた時、見えたのは姉ちゃんと祐子さんの顔だった。
「小夜ちゃん!?わかる?」
「姉ちゃん...頭に響く。」
あまりの声の大きさに私は耳を塞いだ。
「私の体どうなってんの?」
「過呼吸と胃潰瘍。
胃潰瘍は進行してないけど過呼吸は酷かったみたい。」
過呼吸も胃潰瘍もストレス性の病気だったはず。
どこか納得している自分が怖かった。
「仕事いつになったら戻れる?」
「こんな時にも仕事のこと考えてるの!?」
私は姉ちゃんに叱られるけれど、仕事は休んでられない。
「大事を取って明日まで入院、その後外来で治療だって。」
病室にそう言って入ってきたのは結城だった。
「でもね、あと1週間は体を休めなさい。」
優しい声がして見上げるとそこにはSEIRAさんがいた。