輝きに満ちた世界で
「SEIRAさん、ご心配おかけしてすいません。」
私は体を起こして頭を下げた。
それを見た祐子さんは私をまた寝かせる。
「でも、わざわざお見舞いなんていらっしゃらなくていいのに...」
私はSEIRAさんにそう言った。
「小町ちゃんが心配だったのもあるし、玲於に来いって言われて来たってのもあるよ。」
「え?」
SEIRAさんの口から“玲於”という単語が出てきたのに驚いた。
「あぁ、小町ちゃん知らなかった?
改めまして、結城星羅。結城玲於の姉です。」
「...は?」
私は未だに理解出来ていなかった。
「まあ、事務所内では有名な話だよ。
あなたたちみたいに公表はしてないけど。」
祐子さんがそう言って笑う。