輝きに満ちた世界で


私を見下したような言い方に少し不満を持っていた。



「ありがと。」



「はぁ?」



私の言葉に結城が眉間にしわを寄せる。



「あんたのおかげでデビューして、ランウェイ歩けることになったんだから。」



私はそう言って顔を下に向けた。

やっぱり本心を言うのはなれない。



「今日暇だろ?出かけようぜ。」



「は?」



今度は私がそう言い返した。



「祝ってやるよ。

と言ってもカフェで奢るだけだけどな。」



「ごちそうさまです。」



私がそう言うと結城は笑ってくれた。
それにつられて私も笑う。

< 95 / 252 >

この作品をシェア

pagetop