輝きに満ちた世界で
「あのさ、今会ったことは内緒にしてくれない?
今日完全にプライベートで来てるから。」
「「わ、分かりました!」」
結城がそう口止めして私たちは彼女たちと別れた。
「ふぅ。なんかこういうの苦手だな。」
「そうか?そんな風には見えなかったけど。」
私がため息をつくと結城はそう言った。
目的のカフェに着くと窓際のカウンター席に通された。
私はアイスの乗った抹茶ラテを、結城は小さなパフェを頼んだ。
頼んだ商品が来て私はラテに乗ったバニラアイスをスプーンでつついた。
「ね、そのアイスちょうだい。」
隣からそんな声が聞こえた。
「あんたもあるでしょ。」
「え、俺のやつ抹茶アイスだから。
バニラ食べたい。」
私はそう言われてアイスを見つめた。